妊娠高血圧症候群で超未熟児を出産した記録~娘退院後の生活と成長編~*2015年11月

妊娠高血圧症候群にかかり、娘を708gという超未熟児で出産した記録。

病気発覚から出産、娘の入院中の様子まで長々と書いてきましたが、いよいよ最終回です!

2人目が産まれる前になんとか書き終えることができてよかった・・!(あと10日しないで予定帝王切開です)(え、うそ?!!)

今回は、娘がついにNICUから退院し、お家に帰ってきます!

お家での成長、日々の検診の様子などなど。

前回ほどは長くならないと思います!笑

娘の退院後の生活

娘は生後3か月、もともとの出産予定日に退院し、お家に帰ってきてくれました。

やっぱり、身体が大きくなるにはその週数が必要なんだな!と妙に感心。

とはいえ、退院時の体重は2300g程度。

まだまだ小さな赤ちゃんでした。

はじめてのお外にドキドキ。

ちっちゃなスタイが巨大に見えるよー。ダッフィーに食べられそう。笑

病院前からタクシーに乗り、自宅に直帰です。

身体の様子

退院後は、赤ちゃんのいる生活にただただ振り回される日々、きっと普通に産まれたのと一緒です。笑

昼も夜もなくミルクをあげ、お風呂に入れ、洗ったばかりのシーツに漏らされ、飲んだばかりのミルクを吐かれ、抱っこし続ける愛しい日々。

むしろ、おむつやミルクなど病院で練習させてもらった分余裕があったかも??

病状によっては酸素を持ち帰って自宅でも人工呼吸を続けたり、酸素値を計ったりする場合も多いそうです。

本当、親って強いな・・って思いました。

計器があってもなくても、こんなちっちゃい命を育ててるってすごく尊いことだと思います。

私も含めてね!誰か褒めて!!笑

薬の服用

胆汁の出が悪いのと貧血気味だったので、退院後もお薬は続きました。

赤ちゃんに薬飲ませるの大変!

かと思ってたんですが、哺乳瓶でミルクと混ぜちゃえばいいだけ。

まだ味とかもわかってないし、3歳児みたいにイヤイヤ言わないので(おっと日々の愚痴が)楽勝でした。

黄色みがかった、酸っぱい匂いのミルクになります。

薬も、胆汁の値がよくなり、貧血がよくなり・・と徐々に減っていき、生後10か月修正7ヶ月でお薬卒業!!

卒乳前に卒業できてよかったです。

おむつの小ささ

はじめはとにかくおむつや洋服が小さくて・・!

50サイズの肌着もぶかぶかでほとんどはだけてる状態。(背景が汚くてすみません)

ちなみに頭が長いのは、入院中うつぶせ寝が多かったためです。

横向きにつぶれて、ピーク時はかなり細長い頭になっていました。

徐々に丸く戻って行きましたよ!

おむつは、一番小さいサイズでもおしっこが漏れちゃう。

お腹はしっかりテープするので大丈夫なんですけど、太もも部分がすかすかだったんですよね。

ムーニーさんがSよりさらに小さ目の新生児サイズを出してくれていたのがすごく助かりました!

この感謝から、我が家はずっとムーニー派です♥

でべそ

腸管穿孔の手術が関係あるのかないのかわかりませんが、びっくりしちゃうくらいのでべそでした。

やっぱり脱腸なんですよね、これ。

押すとへこむときもありましたが、またすぐ出てきます。

腸周りの筋肉がついてくれば自然と治るとのことだったので、あまり触らないようにしました。

いつだったかな、1歳にならないうちに自然と治っていた気がします。

当時はちょっと心配でしたが、ちゃんとうんちやおならが出ていたのは安心でした。

綿棒による浣腸

これも腸管穿孔が関係あるのかないのか・・?

入院中から、ちょっと便秘気味でした。

胃や腸が小さいので、なるべく出して、たくさん食べてほしいんです。

なので、綿棒で浣腸をして排便をお手伝いしていました。

これは入院中から何度も練習させてもらっていたから慣れたもの!

赤ちゃん用の細い綿棒をベビーオイルで湿らせて、お尻の穴をくりくりっと。

優しく回すだけでドドッと出してくれました。(お食事中の方いましたらすみません)

新生児のうんちって緑なんだよね・・かわいい・・。

今思えば怖いよなー!あのときの手つきは我ながらプロ並みだったと思います。

新生児(未熟児)検診

退院できたとはいえ、まだまだ小さな身体なので定期的に新生児検診をしていただけました。

早めに生まれた子は、修正〇ヶ月っていう言い方をします。

例えば娘の場合は、11月予定の8月生まれだったので、11月には生後3ヶ月修正0カ月、12月には生後4ヶ月修正1ヶ月、というように。

1歳過ぎるとあまり気にしなくなりましたが、街で「かわいいー何カ月ー??」と聞かれるとなんて答えていいかちょっと困りました。

このときの1ヶ月ってほんと成長著しいですよね!!

退院して2週間後にはじめての外来。

先生や入院中お世話になった看護師さんに会えて、たくさん抱っこしてもらえました。

体重も順調に増えて問題なしとのこと、ひと安心!

ついでに腫れ気味な部分に塗る軟膏を処方してもらったり、相談したり。

赤ちゃんって、なにが正常でなにが異常なのかほんっとにわかんない!から、頻繁に検診があるのはすごく安心でした。

基本的には先生が身体をすみずみまでチェックしてくれ、大きさの計測、関節の動きなどの確認、普段の動きの確認(私が回答)、採血などによる値の判断が主な内容です。

小さいうちは体重や身長が一番気になるポイントで、大きくなるにつれ成長に関するチェックがメインになっていきました。

はじめは発達曲線から外れていましたが、徐々に徐々に乗っかっていき、今では未熟児だったことなんて忘れちゃうくらいむにむにです。

2週間に1回だった未熟児検診も、生後半年経つ頃には月に1回、1歳になるころには3カ月に1回になりました。

3歳になる今でも半年に1回ほど診ていただいてますが、たぶんそろそろ新生児科の先生とはサヨナラです。(ちょっと寂しい)

検診の間隔は空いていったのですが、2歳になるまで冬の間は毎月シナジスという予防接種を打っていただいていました。

ので、結局は毎月先生のお世話になり、簡単な問診はしていただけてました。

ちなみにシナジスというのはRSウイルスに対する予防接種です。

未熟児や心臓の弱い子にとってRSウイルスはめちゃめちゃ怖い病気で重症化しやすいので、国から接種指示が出ます。

シナジス接種していない時期にRSウイルスにかかって入院したお話も書きました。

未熟児網膜症検査

前回の記事でもちょっと書きましたが、未熟児で産まれた赤ちゃんは未熟児網膜症を発症しやすいです。

まだ網膜や目の組織が完成していない状態で外に出てしまい、酸素が入ることで血管が正常に成長しない可能性が高いそうです。

娘も、NICU入院中にその懸念を指摘され、ついに発症。

まだレーザー治療(未熟な網膜をレーザーで焼いて失明を防ぐ)まではしないけど、要観察状態です。

退院5日後に眼科外来で診ていただきました。

この検査が、結構しんどいらしく・・先生に預けて私は待合室で待っているので見たことはないんですが、ずーっと苦しそうな泣き声が響き渡ります。

多分身体を固定するのに拘束して(しょうがないんだけど文字にすると辛い)、目も開いた状態に固定して、機械で検査するんだと思います。

検査前には何回かに分け目薬を差し、瞳孔を開きます。

「眼底検査」というらしいので、結構大きな機械なのかな・・うぅ。

あまり未熟児で出産してしまったことを気にしていないほうだと思うのですが、この検査のときばかりは「ごめん」って思いでいっぱいになりました。

検査のあとは、目の周りに機械の跡シワがついて、泣いたせいでパンパンに腫れて、痛々しくなった目をぎゅっとつぶってよく寝ました。抱きしめました。

順番待ちの間、「こんなちっちゃい赤ちゃん連れて眼科ー?」という声や「え、この子の検査なの?!」という声がひそひそ聞こえてきました。

すっごい辛かったから、外野は他人のことほっといてplease

とはいえ、はじめは毎週だった検査も、2週間に1回になり、1ヶ月に1回になり・・3歳になった今では、半年に1回になりました!

まだ微妙に未熟な血管があるみたいですが、ほぼほぼ心配ない状態なようです。

よかった・・。

あとがき

長々と綴ってきました娘の出産&闘病生活。

すくすく成長して、元気になった今だからこそ振り返れたし、改めて感謝の気持ちが溢れてます。

多分当時書いてたら、もっとジメジメいじいじしてたと思う。笑

一応まだ小児がんの可能性とか、心配がないわけじゃないんですけど、大丈夫って信じてる、いや信じてるっていうか知ってる。って感じで全然気に病んでません!(今でこそだけども)

でも、たまーに思い出します。

退院時、先生から言われた「未熟児だったことがなかったことにはならない」という重い一言。

厳しいけど、事実なんだと思います。

だからこそ、私たち夫婦は全力で娘を信じてる。支える。

あんなに小さかったのに、特に大きな障害に見舞われることなくここまで成長できたのは本当に感謝しかありませんね・・。

3歳が大きな壁とも言われたので、大分ほっとしています。

当時はやっぱり何気ない一言がグサグサ刺さったので、お友達や親戚に未熟児パパママがいる方は、ね、察してください。難しいけど。「心配だね」も「心配ないよ」も辛かったりするので。(どうしようもないけど本人もどうしようもない)

妊娠&育児あるあるだと思いますが、私も例にもれずすぐネットで検索していたので、未熟児についてもブログもたくさん読みました。

同じような経過をたどっている人、全然違う病状と戦っている人などなど。

特に一番励まされたのは、元気に退院して成長している先輩たちの様子でした。

このブログを書き始めたのは、ただ単に私が娘出生時のことを自分の言葉で残しておきたいって想いからなんですけど、もし誰かのちょっとした勇気や励ましになっていたら、すごくうれしいなと思います。

未熟児のパパママはやっぱり、不思議な親近感というか、勝手に応援したくなっちゃいます。

Twitterもやってますので、よかったら気軽に声かけてください。

最後に、生まれたての頃から半年でどれくらい大きくなったか載せさせてください!

今でも娘と手をつなぐときは特別な想いがこみ上げてきます。

道でごちゃごちゃ騒いでるのをふん捕まえるときは別ですけどね!笑

最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました!

2人目、がんばって産んできまーす!!

病気発覚・出産・娘の入院時の様子はそれぞれ別記事にしてありますので、興味があればぜひ読んでください。

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